著者名:望月芳子
出版社:ナイデル
好きな場所:ところが10歳で初めて訪れた日本では、お客さんの反応が全然違ったのです。
所在ページ:p14
ひとこと:ウクライナ出身のカテリーナさんは、チェルノブイリで被災し避難を余儀なくされます。避難してきた子たちの音楽団に入団し、世界の国々で公演をしました。引用のように日本にも来て、日本で演奏活動をしたいと思います。音楽専門学校に進学し、バンドゥーラという琵琶のような弦楽器の奏者となります。そして日本にやってきて、働きながら、演奏活動を続けました。
しかし、ウクライナで戦争がはじまり、家族や友人が大変な目にあっているところ、演奏などできないと思っていたカテリーナさん。ウクライナに住む友人に励まされて日本での演奏を始めます。
編集者でもありフリーライターでもあり、雑誌『児童文芸』で編集もされている望月さんは、この本をお書きになるにあたって、カテリーナさんに直に取材されて書かれたということです。この本は、第10回児童ペン賞ノンフィクション賞を受賞されました。