2022年5月21日土曜日

PowerPointで走るビブリオバトルタイマー

事情があって、最近、ビブリオバトルの司会をしています。

ビブリオバトルとはなにか、という方、私たちの書いた本をご参照くださいね。





で、タイマーの話ですが。

図書館などでバトルに参加するときは、タイマーのソフトをどなたかがパソコンに入れていてくださっていたのですが、今回私がやるところでは、パソコンに許可なく自分で持ってきたソフトを入れることはできません。

じゃあ、どうするか。

いろいろ考えて調べた結果、YouTubeにタイマーを上げてくださっている方がおられるのがわかりました。

でも私がやるところでは、YouTubeを流せるかどうか、ビミョウ。

そうしたら、すごいものがありました。

PowerPointのスライドにタイマーが仕込んであって、スライドショーを走らせると、タイマー画面になるというものです。

いや、これすごいけど、1秒ごとに画面を作らなきゃならなくて、作る人はたいへんだったろうなと思うことしきり。

でも使わせていただいたところ、文句なくタイマーとして走っています。

ありがたいのは、出先のパソコンのソフトを変えることなく、PowerPointで使えるということです。

この中には、音がofficeにはいっているものだけだからいまいちと書いてありますが、これで十分です。

作ってくださった方、ありがとうございました!!

同じような環境でビブリオバトルする方、おすすめです。

こちらからダウンロードできます
https://tokyo-toshokan.net/00001053.htm

2022年5月12日木曜日

第22回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞募集中です

第22回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞募集中です。要項が出たのでわかると思いますが、不肖私も、今回から、選考委員を務めさせていただきます。


どうぞ奮ってご応募ください。

ところで、私は講座でしゃべったり、教えたり、合評に出たり、季節風という同人誌の編集委員をしたり、noteに創作TIPSを書いたりしていますが、私の言う通りにしても、通るということじゃないので、それはちゃんと申し上げておきますね! 私も公募に応募していたころは、審査員の方の作品に傾向を寄せたり、審査員の方のアドバイス通りにしなきゃならないのかな、とか思っていたこともありました。でもそうじゃないことが、書き手になったらわかります。創作というのはそういうものじゃないんです。いい作品には「力」というものがあり、その力がなければ、たくさんの作品の間をかきわけて上にあがってこられないし、複数の審査員の心をつかむことはできません。どうぞひたすら力を磨いて、書き直し、書き直し、いいお作品を書いてください。それだけなので。

お待ちしております。

『日本児童文学』2022年5・6月号の「こどもの文学この一年」創作座談会に『はなの街オペラ』(くもん出版)が取り上げられました。

『日本児童文学』2022年5・6月号の「こどもの文学この一年」創作座談会に『はなの街オペラ』(くもん出版)を取り上げていただきました。




お三人のうち、お二人が挙げてくださっていて、うれしかったです。
大正時代の歌姫のお話です。はなちゃんを、この機会に読んでくださる方がいらっしゃるとうれしいです。





2022年5月6日金曜日

「ともだちはしおりのこぶた」真山みな子

書名:ともだちはしおりのこぶた
著者名:真山みな子
出版社:金の星社


好きな場所:いそいでとびこんだら、すってんころりん。こんなかっこうになっちゃったんだよー
所在ページ:p65
ひとこと:一年生になったばかりのまゆは、もうすぐおねえさんになります。図書館に行って本を借りると、カウンターのおにいさんがしおりをくれました。まゆが選んだのは、ピンク色のぶたが描かれたしおりです。
 ママが入院して一人で本を読んで、途中で「ここまでだよ。よろしくね」と言ってぶたのしおりをはさむと、こくんと頭が動きました。そこから、ぴょーんと飛びだしたのは……。

 雑誌『児童文芸』の編集委員会でごいっしょさせていただいた真山みな子さんのデビュー作です。真山さんはこのお話で、第19回創作コンクールつばさ賞童話部門優秀賞・文部科学大臣賞を受賞されました。この本はそれを加筆修正されたものです。
 真山さん、おめでとうございます!!
 ますますのご健筆を!

「ソノリティ」佐藤いつ子

書名:ソノリティ
著者名:佐藤いつ子
出版社:KADOKAWA


好きな場所:同じ香りの男性用ワックスを買うなんて、わたし、どうかしてる……。
所在ページ:p158
ひとこと:中学に入って初めての合唱コンクール。早紀は、吹奏楽部に入っているというだけで指揮者になった。でもその早紀の指揮ぶりはともかく、仕切らないのが気に入らない活発な女子、キンタ。キンタの幼なじみの岳。岳と同じバスケ部の涼万。早紀と幼馴染でピアノの天才音心。この五人が、それぞれの想いで、合唱コンクールまでの日々を、かけぬけていく。
 いるよね~~わかる~~という子たちが、それぞれ生き生きと動いています。
 そして中学生らしく、引用のようにそれぞれちょっとずつ異性に魅かれながら、それでも子ども時代の愛着も残しながら、成長していくのでした。

『駅伝ランナー』全三巻(角川文庫)、『キャプテンマークと銭湯と』(KADOKAWA)と、スポーツもので定評のある佐藤いつ子さんが描かれた合唱コン。もちろんバスケ部も出てきますよ!


2022年4月17日日曜日

国土社パステルショートストーリーシリーズ始まりました

国土社さんの休み時間にサクッとよみ切れる新しい短編シリーズ、パステルショートストーリーシリーズの第一弾が出るそうです。

最初は、この企画の立案者の堀米薫さんの『夕暮れ時のふしぎ』。絵はaoさんです。テーマのパステルカラーは、夕暮れにぴったりのオレンジ。

すてきな表紙です。こんなです。


ね、すてきでしょ。

  うす暗がりの せまる中
  あの世とこの世が まじり合う
  たのしい一日 おわるころ
  ふしぎな時間が おとずれる
  夕ぐれ時の ものがたり

というプロローグで始まります。

よく昔から言われていた一日のうちのふしぎな時間、逢魔が時とか、あの世とこの世がまじりあう時のお話です。

そうそう、黄昏泣きって、赤ちゃんの多くがやりますし、お腹もいっぱいのはず、おむつも替えたし、ってことでほんとなんでかわからないんですが、いやそういうわけだったのか……。だったとしたら、とちょっとぞくっとします。

もう一冊同時に出たのが、イエローグリーンのこの本


おおぎやなぎちかさんの『友だちの木』です。絵は同じくaoさん。

こちらは、木にまつわるふしぎなお話が並んでいます。読み終わって、近所にある木を見上げてみると……なにか言うかも……。


いずれもほんと休み時間ぐらいの時間にさくっと読めて、ハンディで軽く、学校に持って行くのに最適です。学級文庫にもいいかも。もちろん図書館にもぜひ。





2022年4月3日日曜日

ドキュメンタリー映画『枇杷の実待ち』を見ました

この前の記事でご紹介した三浦淳子監督の映画『びわの実待ち』を見ました。


横浜のフェリス女学院の校舎がとりこわされると聞いて、同窓会に集まった卒業生たち。
うちお二人は、関東大震災の翌年に入学し、バラックで授業を受けたのち、卒業のときに、新築だったこの校舎内にある礼拝堂で、卒業式をした方でした。

夏子さんというそのうちの一人の方は、卒業式でピアノを弾かれたのですが、礼拝堂の最後にあたって、ピアノを弾かれます。そして語るのです「今、ピアノ弾いてて、このまま死んでもいいわと思ったら間違っちゃったわ」と。

実は、夏子さんの「このまま死んでもいいわ」という考えの根拠は、女学生時代にこの学校で培ったキリスト教の考え方にあったのでした。ところどころにちりばめられるエピソード、わたしこのおばあちゃま好きだわ。なにかをなしとげた、というわけではない市井の人の生き方を記録するというのは難しいことだろうと思いますが、とっても大事だし、興味のあることです。

フェリスの卒業生の方必見! そうでない方も、老いということ、どうやって人は生きているのかということ、考える指針になるお話です。

DVD(2500円 送料500円別)の入手先はこちらです。
トリステロ・フィルムズ


ドキュメンタリー映画『さなぎ ~学校に行きたくない~』を見ました

三浦淳子監督のドキュメンタリー映画『さなぎ ~学校に行きたくない~』を見ました。

すごくよかったです。





伊那谷に住む不登校の女の子の日常生活を、ていねいに撮ったものです。
このお子さん、愛さんは、小学一年生の二学期から、学校に行きたくないといいだして、実際行けなくなってしまいました。二年生のとき、特別支援学級のお友だちが散歩をしているのを見て、その学級に行くようになります。

三浦監督がこのドキュメンタリーを撮りはじめられたのは、三年生の夏です。ご家族にとって、もう一番大変な時期は過ぎていたとはいえ、いっぱいしゃべって、自然の中を近所のお友だちとかけまわる愛さんは、とても学校に行けない子のようには見えませんが、やっぱり行けないのだということが、よくわかります。

そして四年生から自分のクラスに入れるようになった愛さんを、三浦監督は六年生の卒業のときまで撮っておられます。でもそこでおしまいにして公開はせずに、大学生になった愛さんを撮ってから、一編の映画にされました。

どうして、なぜ、このお子さんが不登校になったのか、原因を探しながら、社会のどこが悪いのか糾弾しながら、見るような映画じゃないように思いました。むしろ、不登校になったお子さんとご家族といっしょの時間を共有するような、そんな映画のように思いました。あたかも、劇場にお芝居を見にいった人たちが、そのお芝居の間、役者さんと同じ空間を共有するように。

そしてきっと、見たあと口々に、自分の小学校時代のことを、しゃべりたい気持ちになると思います。そしてなぜかやさしい気持ちになることと思います。不登校の話は、それからよ、と。

ご覧になりたい方、この時間を共有されたい方は、DVDも販売しておられるので、ぜひ。たぶん送料込みで4000円なのではないかと思いますが(変わっているかもしれません)こちらにお問い合わせください。

〒222-0026 神奈川県横浜市港北区篠原町1001
電話 : 045-434-9270
FAX : 045-434-9270

自主上映会も各地でやっておられようです。フリースクールの親の会や、各所の保護者会の行事などでご覧になっているようです。
上映されたい方、お問い合わせください。

2022年3月27日日曜日

「スネークダンス」佐藤まどか

書名:スネークダンス
著者名:佐藤まどか
出版社:小学館


好きな場所:イタリアの年の歴史的中心街や美観を誇る地方は、景観規制がきびしく、改装はおろか看板すら市の許可がないとできない。自分が所有する建物や土地だとしても、外壁を好きな色でぬったり、窓枠や雨戸を変えたりすることは許されないのだ。改装や新築には、管轄の市役所から、きびしい景観規制のチェックが入る。
 閉めにくくなっている木製の雨戸(日よけ)をアルミサッシに変えたくて、改装費は払うからと母が大家に相談したら、規則を長々と説明されたことがある。
所在ページ:p58
ひとこと:イタリア在住で、プロダクトデザイナーでもある佐藤まどかさんの新作です。
 日本でいえば中学2年生の圭人は、日本人でイタリアに移住した両親といっしょにローマに住んでいましたが、父が交通事故で亡くなったのをきっかけに、母と二人で日本に帰ります。
 ある日、スプレーで壁にインパクトのあるうまい落書きをしている人を見ますが、その人に自転車を盗られてしまいます。自転車は取り戻したのですが、相手は小柄で声は甲高い。子どもかなと思いますが、どんな人なのかわかりません。ところが、中学に行ってみると、公立で制服があるのに制服を着てこない、素行不良で有名な歩という子がいました。男子なんだか女子なんだかわからないその子が、実は……。

 歩と圭人の家族関係や、閉塞感、ひりひり感、それを打開していくようすも魅力ですが、引用のように、建築やアートに関する基礎知識や議論が満載。建築家やアーティストになりたい中学生、高校生は必読です。
 差しはさまれる丹治陽子さんのすばらしいスケッチも、みどころがあります。

 出版社さんのサイトからの次の文がすべてを物語っているかも。

「イタリアの建築物やアートが少年目線でたくさん語られるところも、読みどころとなっている。天才ではない普通の少年が、何を感じ、何を見つけていくのか・・・。
イタリア在住の作者ならではの読みごたえのある物語です。」

2022年3月24日木曜日

『児童文芸』2022年春号にエッセイを掲載していただきました

日本児童文芸家協会の雑誌『児童文芸』2022年春号に、



「子どもたちにわかってもらうということ」というエッセイを掲載していただきました。
昨年出ました講談社の「おはなしSDGsシリーズ」『夢の発電って、なんだろう?』を書くにあたって、考えたこと、悩んだことなどを書いたものです。


 この前のページには、このときの担当編集者さんも、シリーズ全般の意図や、苦労されたことなどを書いておられますので、ぜひごらんください。

 児童文芸は数年前に配字を変えて、活字を大きくしたのですが、今回は季刊になるに伴って、判型も大きくなったので、さらに読みやすくなっています。カラーページもあって、まんが(おしのともこさん)も、写真(田中風馬さん)もとっても見栄えがします。
 なにより、編集委員に新しい方がたくさん加わって、みなさん、とても張り切っておられるご様子が伝わってきます。
 すばらしいことですね!