著者名:山本悦子
出版社:あかね書房
好きな場所:「うちのいもうと、うららちゃんって いうの。ものすごく かわいいよ」
「うち、ねこ、かってる」
みさきちゃんの こたえは、なんか、ちょっと ちがう。
所在ページ:p9
ひとこと:山本悦子さんの『しょうがっこうが、きらいです』に続くしょうがっこうシリーズ第二弾。学校っていいところだよ、みたいな本はいっぱいあるけれど、きらいなところ、いやなところを並べる本はないかも。
でも、最後は、やっぱり学校に行きたくなっちゃう。そんな本です。
一年生のかりんはおねえちゃんになったばかり。妹をかわいがっていてミニママと呼ばれているけれど、学校にいる間、妹がおかあさんをひとりじめしているのが、気になって早く帰りたい。
で、小学校のいやなところを頭の中でならべたてています。
引用は、その1 おはなしする子がいない。
かりんは、おはなししなくちゃって思って、みさきちゃんに話しかけてみますが、みさきちゃんはぜんぜん別の話を持ってきます。他の子もそう。これじゃおはなしできない。あーあ、いやだなってかりんは思うのです。
これ、笑っちゃいます。
いや、ほんと小さい子って、そのとき自分の頭にあることしか言わない。相手が大人なら、そうなのって合わせますが、学校では子どもどうしだから、どうしているのかなっていつも思っていました。
さすが山本さん。まあ、子どものことを、よく知っておられます。なのに小さい子って、それでなぜか会話が成り立っていることも知っておられます。そこがかわいい。
でも、本人は十分ちゃんとしてるつもりなんですよね。自分もそうだったし、意外に人がしゃべったこともよく覚えていて、友人の家のこと、きょうだいは何人で、家族にはだれがいて、なんてこと、今こんな年になってさえ、覚えています。
そんなこともしっかりわかる。
渦中の子どもさんがただけでなく、自分の子が小学校でないがしろにされていないか心配になっていらっしゃる保護者の方も、読んでみてほっこりされる本だと思います。






