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2025年3月16日日曜日

『こんな部活あります──サンショウウオの歌が聞こえてくるよ──生物部』森川成美(新日本出版)



新刊です。よろしくお願いします。

『こんな部活あります──サンショウウオの歌が聞こえてくるよ──生物部』新日本出版社

理科が好きな子、お医者さんになりたい子、生き物が好きな子、そしてなぜか幽霊部員ならぬゾンビ部員の子。なんだかオタクっぽい4人がばたばたするお話です。

中学校って部活あるんだよね、どんなかなとワクワクしている小学生に向けてのシリーズ。部活ってなんだろうなと考えている中学生にももちろん。生き物ってなんだろうな、生命ってなんだろうなと考えている人にも、人づきあいってなんだろうなと考えている人にも、もちろん。

ソフトカバーで持ちやすく、カバー下にもおまけの別のイラストが入っています。時系列的にはカバー下が一番最初かな。いや、あれが先かな?

中学生のとき私も生物部でした。サンショウウオを飼っていたのも、カエルが逃げ出したのも本当の話です。もちろん、メンバーは違いますが。



2020年12月2日水曜日

「あしたのことば」森絵都

書名:あしたのことば
著者名:森絵都
出版社:小峰書店
好きな場所:うちも真紀ちゃんも悪なくて、あかんのは馬や。
所在ページ:p31




ひとこと:光村図書小学校教科書「国語6」に掲載された「帰り道」を巻頭に、主人公もテイストも全く違う8つの短編が掲載されています。全く違うのに、気持ちが途切れることなく最後まで一気に読めるのがすごいです。
 イラストも各編、それぞれ違う画家さんが担当して、カバーも違う方。各編の最初に見開きで大きなカラーイラストがあって、それがまるで表紙のようで、ぜいたくな限りです。
 なので、絵も含めて、次はどんなお話かな、と楽しみに読めます。昔は少年少女世界文学全集というのがあって、こんな風に次はなんだろうとうきうきしながら読んでいたっけ。でもこれは一人の作家さんの作品ですからすごい。
 こんなこと子どものころ考えてたな、引用のようなことだれかに言ってもらっていたら楽だったのにな、と思うことばかり。加えて各所に意外な展開が。いやあ、おもしろかった。

 などと感心してばかりですが、先日私ども季節風の編集会議で、短編として仕上げることについて話題になったばかりです。仕上げることにとらわれては、無難なばかりで、ちんまりしてしまいます。ですが、書きたい気持ちばかりでは、気持ちだけからまわりで、内容はばらばらで。長編になるような内容をつめこんでも短編にはならないし。やっぱり内容が一番ですが、それでも仕上げ感は大事だと私なんかは思います。でもなにをおいてもこれが言いたかったの、っていうユニークな肝がなにかなければ個性のある作品にならない。難しいです。本当にこういうの、書き手としてお手本にしたいです。