2023年4月2日日曜日

『沙羅の風』松弥龍(国土社)

書名:沙羅の風
著者名:松弥龍
出版社:国土社




好きな場所:自分のことを玲子さんはあまり話してくれないけれど、旅をしているあいだなら、いろいろと聞けるかもしれない。
所在ページ:p75
ひとこと:十一歳の沙羅は、春休みおかあさんといっしょにおかあさんの故郷にお墓参りに行きます。なぜか自分のことを玲子さんと呼ばせているおかあさん。今まで故郷の話も、実家の話もしたことはありませんでした。なぜ? そしてどうしてお墓参りをする気になったのでしょうか。沙羅は旅を通じて、おかあさんを、そして自分を知るようになります。

『ぼくとお兄ちゃんのビックリ大作戦』で第四回森三郎童話賞最優秀賞を取られた松弥龍さんが、商業出版一冊目となる本を出されました。おめでとうございます! 松さんには河童の会という勉強会でも、また季節風でもお世話になりました。季節風では、長いこと同人誌評をお願いしていました。勉強家で、努力家の松さん、ますますのご健筆をお祈りしております。