2023年3月29日水曜日

『恐怖文庫』日本児童文芸家協会編(新星出版社)

書名:恐怖文庫
著者名:日本児童文芸家協会編
出版社:新星出版社




好きな場所:そもそも、始業式の日に転校してきたぼくに、初日から「タカビー白ブタ」なんてあだ名をつけるやつらなんて、こっちから願い下げだ。
所在ページ:p72
ひとこと:日本児童文芸家協会の編集になるこわい話です。協会の会員である作家さんたちが、それも人気作家さんが、ここぞとばかりに恐ろしいお話を書いています。いや~~怖いのなんのって。

雨の日の妹(山下みゆき)
ダムにしずむ村(横田明子)
百物語の夜(緑川聖司)
本にはさまれた約束(松井ラフ)
キミへの警告(七ツ樹七香)
にんじん(藍沢羽衣)
悪魔はほほえむ(江森葉子)
悲鳴橋(もえぎ桃)
ずっとつけててね(近江屋一朗)

の9編です。

引用は松井ラフさんの「本にはさまれた約束」からです。
転校初日にちょっとした失敗をして友だちがいない主人公高島コウタは、昼休み、図書室に向かいます。本が好きなわけでもなかったのですが、ここなら一人でいてもカッコ悪くないからです。そこへ……。

いやあ、怖いです。カバーを外すともっと怖いという話を聞いたのですが、怖いので外せていません(うそです。こわいものみたさで見ちゃいました。まさか見たら何かが起きるとか……ないでしょうね……ぶるぶる)