監修:ソニー・グローバルエデュケーション
構成・執筆:佐々木ひとみ
好きな場所:「『つまらない』ということは、『なにか問題がある』ということじゃ。どこがつまらないのか、問題を整理するために二人で鬼ごっこをしてみてくれないかね?」
所在ページ:p36
ひとこと:「99%の小学生は気づいていない!?」というZ会のシリーズの一冊で、プログラミングを物語仕立てで、わかりやすく解説しています。
五年生のタスクと、一年生のマイは、公園でヒョウタンを拾います。このヒョウタンは実は「ろじかる仙人」が落としたものだったのです。
仙人は、お礼に願い事をかなえてやろうと言います。
マイが鬼ごっこをしたい、と言ったので、鬼ごっこをすることになりますが……。
鬼ごっことプログラミングがどう関係するのだろう……と物語の中にひっぱっていかれる造りになっています。
そうか、数式も、最大最小も、場合分けも知らない小学生に、教えるには、こういう具体的な物語が最適なんだな、と感心することしきりの本です。
昔、プログラミングを習うといえば、ゲジラゴジラ算だったけど、今は、こういう風に命令を組み立てることで、作っていけるんだなと、これまた感心することしきりです。
そして、どれだけコンピュータの精度がよくなっても、使いやすくなっても、最終的にはやっぱり人間が考えるということが大事なんだな、ということを教えてくれる本です。