2022年7月30日土曜日

「給食室のいちにち」大塚菜生、イシヤマアズサ 少年写真新聞社

書名:給食室のいちにち
著者名:文・大塚菜生、絵・イシヤマアズサ
出版社:少年写真新聞社


好きな場所:さあ、みんな
きょうはひとくちクイズがあります
きょうのカレーにもはいっている、このちょうみりょうはなんでしょう
所在ページ:p24
ひとこと:『弓をひく少年』(国土社)、『東京駅をつくった男』(くもん出版)などのお作品のある大塚菜生さんは、作家の顔の他に、栄養指導や料理教室などの食にかかわるプロという顔をお持ちです。
 今回はそれを存分に生かされて、小学校の給食室の一日を描く絵本をご上梓されました。
 絵はイシヤマアズサさん。
 主人公は、よくあるように給食のおばさんではなくて、栄養士の山川さんです。栄養士さんが、給食にかかわっていることを、知らない小学生も多いのではないでしょうか。大人だって、なんとなく、献立は立ててるよね、ぐらいのことしか知りません。
 でも、材料が到着したときから、内容や量をチェックしたり、クラスごとの配膳量を確認したりと大忙し。時には、引用のように、クラスに行って、給食についていろいろ話をしたりするのですね。そして、食べのこしも見て、次の献立に役立てなければなりません。
 その他の給食にたずさわる方々の働きぶりも存分に描かれて、まさに「給食室」が主役といってもいいような絵本です。
 きっと、子どもも大人も、読んだ人は給食に対する認識を新たにすることでしょう。
 たくさんの方に読まれますように!