『マレスケの虹』(小峰書店)が第66回西日本読書感想画コンクールの指定図書になりました。中学生の部です。
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中学生の皆さん、どうぞよろしくお願いします。
西日本はハワイ移民が多かったところ。おうちや、ご両親のご実家で聞いてみると、意外に「あ、うちもだよ」ということがあるかもしれません。
ハワイのお墓に行くと、墓碑に書いてあるのは、山口、広島、岡山、福岡、熊本、鹿児島などの文字です。こんな感じのところ、あちこちにあります。
マレスケのじいちゃんも熊本から来たということになっています。
第二次世界大戦が終わったあと、占領軍の中にも日系の兵隊はいっぱいいて、初めての日本、初めての休暇のときは、いちもくさんに親の故郷に行ったということが、この本を書くために調べるときに読んだ兵隊さんたちの手記によく書いてありました。
一晩しかないけど、会ったこともないおじいちゃんの家に、土産をかきあつめて急行し、「タケシです。ハワイの」と言って夜中に戸をたたいたら、おじいちゃんがアメリカ兵にびっくりしながら、よく来た、よく来たと言って泣いた、とかね。
ほんと泣ける話がいっぱいありました。
どうぞこんな今だからこそ、読んでください。