2022年4月3日日曜日

ドキュメンタリー映画『枇杷の実待ち』を見ました

この前の記事でご紹介した三浦淳子監督の映画『びわの実待ち』を見ました。


横浜のフェリス女学院の校舎がとりこわされると聞いて、同窓会に集まった卒業生たち。
うちお二人は、関東大震災の翌年に入学し、バラックで授業を受けたのち、卒業のときに、新築だったこの校舎内にある礼拝堂で、卒業式をした方でした。

夏子さんというそのうちの一人の方は、卒業式でピアノを弾かれたのですが、礼拝堂の最後にあたって、ピアノを弾かれます。そして語るのです「今、ピアノ弾いてて、このまま死んでもいいわと思ったら間違っちゃったわ」と。

実は、夏子さんの「このまま死んでもいいわ」という考えの根拠は、女学生時代にこの学校で培ったキリスト教の考え方にあったのでした。ところどころにちりばめられるエピソード、わたしこのおばあちゃま好きだわ。なにかをなしとげた、というわけではない市井の人の生き方を記録するというのは難しいことだろうと思いますが、とっても大事だし、興味のあることです。

フェリスの卒業生の方必見! そうでない方も、老いということ、どうやって人は生きているのかということ、考える指針になるお話です。

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トリステロ・フィルムズ