最初は、この企画の立案者の堀米薫さんの『夕暮れ時のふしぎ』。絵はaoさんです。テーマのパステルカラーは、夕暮れにぴったりのオレンジ。
すてきな表紙です。こんなです。
ね、すてきでしょ。
うす暗がりの せまる中
あの世とこの世が まじり合う
たのしい一日 おわるころ
ふしぎな時間が おとずれる
夕ぐれ時の ものがたり
というプロローグで始まります。
よく昔から言われていた一日のうちのふしぎな時間、逢魔が時とか、あの世とこの世がまじりあう時のお話です。
そうそう、黄昏泣きって、赤ちゃんの多くがやりますし、お腹もいっぱいのはず、おむつも替えたし、ってことでほんとなんでかわからないんですが、いやそういうわけだったのか……。だったとしたら、とちょっとぞくっとします。
もう一冊同時に出たのが、イエローグリーンのこの本
おおぎやなぎちかさんの『友だちの木』です。絵は同じくaoさん。
こちらは、木にまつわるふしぎなお話が並んでいます。読み終わって、近所にある木を見上げてみると……なにか言うかも……。
いずれもほんと休み時間ぐらいの時間にさくっと読めて、ハンディで軽く、学校に持って行くのに最適です。学級文庫にもいいかも。もちろん図書館にもぜひ。