著者名:鳥野美知子 しめのゆき かわのむつみ 押川理佐 加藤純子
出版社:岩崎書店
好きな場所:殿は、もしものときに使うようにと、家来に、金銀お宝をわけあたえたそうだ。ご先祖は、いつかお宝を殿さまに返そうと、土にうめた。だがな、殿さまはもどってこなかった。お宝の場所は忘れられ、ただ、大きな切りかぶのそばにうめた、という言い伝えだけが、うちにも、となりの向山家にも、のこっているんだよ。
所在ページ:p79
ひとこと:全四巻の「女の子たちのぼうけん」シリーズの2巻目です。
五人の作家さんが、それぞれ「いつも元気で自分の世界を持っている女の子」を描いておられます。
引用はかわのむつみさんの「銀ちゃんと宝の山」からです。
殿さまからいただいたお宝を埋めたという言いつたえにしたがって、山を掘っていた銀ちゃんことおじいちゃんと、その幼なじみ向山家の栗造さん。そんな二人とシンクロするように、絵連は友だちの桜子といっしょに山に行きますが……。さあ、お宝はあるんでしょうか。
この巻には、他に
「桜色の遊園地」鳥野美知子
「光る小川のなぞ」しめのゆき
「薔薇伯爵をさがして」押川理佐
「三センチのぼうけん」加藤純子
が掲載されています。
出てくる女の子は、みんなまちがいなく「いつも元気で自分の世界を持っている女の子」です。そんな女の子も、そんな女の子になりたい子も、そんな女の子が好きな子も、ぜひぜひお読みください。