2021年11月20日土曜日

「せっしゃ、なべぶぎょうでござる!」しめのゆき

書名:せっしゃ、なべぶぎょうでござる!
著者名:しめのゆき
出版社:ポプラ社



好きな場所:せっしゃ、じだいをこえて なべをつくってまいった。しんぱいごむよう。
所在ページ:p16
ひとこと:なべ田さんちは、三世代の六人家族。食べるのもお料理もみんな好きなのですが、好みが違って大変。特に冬はなべをめぐって大バトルになります。
 もうすぐ三年生の末っ子のヒロは、そんな様子に心を痛め、自分が作ると宣言するのですが、みんなの好きなものをぶちこんだところ、どろどろの変ななべに。そのなべの中から現れたのが、引用の「なべぶぎょう」だったのです。
 アラジンの魔法のランプならぬ、なべの中から現れた鍋奉行、一体何をするのでしょうか。鍋奉行といえば、仕切るうるさい人、というイメージですが、この方はとてもフレンドリーです。なべ田家の平和のために、いいことをしてくれそう。

『美雨13歳のしあわせレシピ』(ポプラ社)、「ティアラちゃん」シリーズ(新書館)などのご著書があり、編集者でいらしたこともあるしめのさん、今回もレシピもちゃんとついていて、子どもたちの心をしっかりつかみます。料理に縁遠い感じを持っている子も、なべなら、やってみようかなと思うかも。冬の時期でもあり、ぴったりのご本です。