2021年11月16日火曜日

「しんぱいなことがありすぎます!」工藤純子

書名:しんぱいなことがありすぎます!
著者名:工藤純子
出版社:金の星社



好きな場所:「ももっち、ヤドカリみたいだな」
「え? ヤドカリ?」
「うん。ランドセルが パンパンで、にもつもいっぱい」
所在ページ: p12
ひとこと:ももは、一年生ですが、まだ一度もわすれものをしたことがありません。心配性で、何度も確認してもまだ心配です。ついにぜーんぶもっていくと、ランドセルに教科書やノートをつめこんで家を出ました。
 かずまくんは、クラスでわすれものナンバーワンの子。ランドセルにはふでばこしか入っていません。ももの姿を見て、引用のように言うのでした。

『となりの火星人』『サイコーの通知書』など、今の学校を鋭く切り取る作品を書かれている工藤純子さんの初めての幼年ものです。
 完璧主義で心配性のももちゃん、いったいどうなるんでしょう。
 自分のことを思い出してみると、忘れ物は女王でした。昔は、プライバシーもなにもなく、忘れ物表というのが教室に貼られていたのですが、ダントツでした。気にもしていなかったのに、母がPTAで来てその表を見て、恥ずかしいから忘れ物をやめてくれと言ったのを覚えています。算数もケアレスミスだらけ。宿題忘れて、家に帰って持ってこいと言われて、走って帰ったことも(実は宿題だということすら忘れていたので、家に帰ってもなにもないとわかってて、それでもしかたなく帰ったのでした。もう、最低。笑)。
 まあ、かずまくんタイプかなと思いますが、高校生以降は、アンダーラインの引いてある慣れたものを家でも学校でもすぐに参照できないといやなので、ぜんぶ持っていくももっちタイプになりましたね。人間は変わるもんです。
 ももっち、がんばって! ってちがうか。