娘が演劇部のころ、ご指導くださっていた女優の葉野ミツルさんが、朗読動画をたくさんアップされています。
動画といっても音声だけですが、名作ばかりです。
https://www.youtube.com/channel/UCl0OV7fVT_loasv7eqWeJ-w/videos読んだことのないものをこの機会にと思って聞いてみましたが、すごく短編の勉強になりました。
太宰治作『葉桜と魔笛』
二転三転する事実がすごい。もちろんこれはミステリーではありませんが、こういう二転三転とそれに伴う心理がミステリー? 短編? を描くときとっても大事じゃないのかなあと思う今日このごろです。作者が事実を隠しておいて種明かしして見せるだけじゃ、つまんないですもんね。
さすが葉野さん、効果音の口笛の入れ方、もうぞくっとしちゃいます。
読み上げはワードでもやってくれるような時代になりましたが、すっと頭から抵抗なく事情が入ってきて、あれ? 前はどうだったっけ、と戻らなくてもすむ読み方というのは、朗読には大事です。葉野さんの読み方は、そこがもう、半端じゃないと思います。
もう一つ
O. ヘンリー作 『忙しいブローカーの恋』
あまり短編集では見たことのないO. ヘンリーの作品を、葉野さんご自身の訳で。
とにかく、最後が! あ。
おすすめです。