ご存知のように『岬のマヨイガ』は柏葉幸子先生の小説で、野間児童文芸賞を取られたものです。
原作は主人公が大人の女の人ですが、映画版では高校生の女の子になっています。
それに伴って、だいぶ違う部分があります。
ノベライズは映画に沿っていますので、映画を見る前に予習として、また映画を見た後どうだったかなと思い出したり確認したりするためになど、読んでいただければ幸いです。
また全ルビですので、小さい方でも、ひらがなさえ読めれば、特に映画を見た後などに読んでいただければ、シーンが容易に思い浮かべられるので、本を読むいいきっかけ、練習になることでしょう。そしてさらにその後、柏葉先生の原作を読んでいただければ、なおいいのでは、と思います。
ちなみに全ルビの本っていうのは、すごく漢字の勉強になるんですよ~~
ところで私は前にも『小説 映画 春待つ僕ら』(講談社KK文庫)で映画のノベライズをやったことがあったのですが、それは実写映画でした。今回はアニメということでまたちょっと違い、勉強させていただきました。
なにより完成していない段階で、順次いただく資料が、脚本、絵コンテ、ロール、吹替入りロールとどんどん内容が変わっていったので、へえ、こうやって作るんだ、と思いました。
吹替の声優さんは、だいたいこの方かなと想像していたのですが(ずっと後にならないと発表にならない)主人公のユイと、おばあちゃんキワさんは当たりました(笑)。
河童はわからなかったです。まさかその中に県知事さんがいらっしゃったとは。
詳しくは映画の公式サイトをご覧ください。
なお、某所でノベライズのコツはなんですか、という質問があったのを見たのですが、ノベライズのコツはですね……心理描写をいっぱいすることです。なぜならば、それこそが、アニメやマンガより小説が媒体としてまさっている点だからです。創作TIPSでございましたm(__)m ぺこり。