2021年4月29日木曜日

「ぼくの師匠はスーパーロボット」南田幹太

書名:ぼくの師匠はスーパーロボット
著者名:南田幹太
出版社:佼成出版社



好きな場所:どうも夜中になって、ようやく起動ソフトのダウンロードがおわったみたいなんだ。深夜に物音がするんで、音がするほうに行ってみたらおどろいたよ。はこの中からロボットがとつぜん出てきたんだから。まるでホラー映画だったよ。
所在ページ:p14
ひとこと:ロボットを持っていない子は、四年一組でぼくひとりになってしまった。ロボットは高い。虫型でも一万円はする。おとうさんは失業中だ。
 でも、通りがかったある店に貼ってあったポスターには、人型で三千円とある。安い……。たのみこんで、買ってもらったのはいいが……。
 意表を突くことだらけ。SFだけどコメディで、でも「師匠」というのは合気道四段という作者の南田幹太さんらしい言葉の選び方にちがいなく……格安のスーパーロボットを買ってもらったぼくは、家族は、いったいどうなっていくのか。

 いや、帯にもありますが「異色の児童文学作家」さんの誕生です! デビュー作です。でも南田さんは、二作目もこの5月中には発売とのこと。なんといっても男性作家さんは、やっぱり児童文学界では貴重な存在で、ほんとほんとこの先が楽しみです。ますますのご健筆をお祈りしております!