2021年4月28日水曜日

「青空モーオー!」堀米薫

書名:青空モーオー!
著者名:堀米薫
出版社:学研プラス


好きな場所:サクラがいなかったら、ほかの牛はキナコにいじめられるばかりだ。おれはそのようすを見て、サクラのようになりたいって思ったんだ。
所在ページ:p61
ひとこと:四年生の陸は、夏休み7日間の予定で、岩手の工藤牧場にひとりで行くことになりました。いとこの大ちゃんが働いている牧場です。そこでは70頭の乳牛を飼っていて、陸はその手伝いをすることになります。朝は、5時に起きて、牛の世話をします。牛を見ているなかで、陸はふと、学校でのことを思いだしました。それは、四年生になって転校してきた秀のことです……。

 宮城県で肉牛の肥育をしておられる堀米薫さん。今度は、肉牛ではなく乳牛のお話です。私ども牛は牛だろ、ぐらいの気持ちしかないのですが、堀米さんによれば、人間に例えると日本人とヨーロッパ人ぐらいの違いがあるそうで、体つきも飼育のしかたも異なっているとのこと。堀米さんは、事実をしっかりと把握されてから書かれる作家さんなので、なんとこのためにご友人の酪農家のところに通われ、勉強されたそうです!
 そんな堀米さんの書かれる酪農のお話、四年生の陸の成長が描かれています。