2021年4月26日月曜日

「いちご×ロック」黒川裕子


書名:いちご×ロック


著者名:黒川裕子
出版社:講談社
好きな場所:これはただのモノマネ。本物じゃないなら、何にだってなれるはずだ。ニジュウゴバンとは、全然べつの生き物に。
所在ページ:p88
ひとこと:いちごは、入試に失敗し、不本意な高校に入ります。そこでは学年順位、ニジュウゴバン。ひそかに思っている男子、シオンに告白してみますが、ニジュウゴバンと呼ばれ、冷たくあしらわれます。そのうえ、成功した部類のサラリーマンであるはずの父が逮捕されて……。
 最低最悪のいちごを、あるもくろみにさそったのは、シオンでした。
 なんとエアバンドでライブのメインを取るという話です。それにはシオンなりの理由があったのですが。

 自分を見失ったいちごが、自分をとりもどしていく物語でもあり、江戸川のアパートとライブハウスに集う人たちの物語でもあります。
 エアギターって、そういうものだったんだ、と初めて知りました。『奏のフォルテ』などの音楽ものをお書きになっている黒川さん。はじけたい青春の思い、ぶつけておられます。帯がROLLYさんというのがすごい! 

ちなみにトレイラーです