著者名:当原珠樹
出版社:PHP研究所
好きな場所:オネエチャンテバ ピアノ ヘタスギナイ? モウ聞イテイルノ、ツラインダケド。モット 練習シナイト、マジ ヤバイヨ
所在ページ:p54
ひとこと:四年生のぼく、大橋拓真は、ある日「ほりだしもの屋」というかんばんのある店を見つけます。「ご自由に入って、あなただけのお宝、探してみてください」と書いてありました。中に入っていろいろ見ているうちに、はずみで鳥の絵の描いてあるきんちゃくぶくろを買います。家に帰ってあけてみると、中には、ピンク色の卵みたいなものが入っていました。
結局その卵をかえすことになり、出てきたのは鳥だったのですが、それがただの鳥ではなく、引用のようなことを言いはじめるのでした……。
季節風の「ファンタジー分科会」で拝読したお話が、本になりました。分科会では、ペットが自由意志を持ってしゃべるのは大変面白くて魅力がある、でも最後はどうあるべきか、など喧々諤々の議論が交わされたのですが……さすが各賞や課題図書の対象になるような本を次々に出している当原さん、みごとにクリアして本にされました。ほんと書き直しって難しいと毎回思うのですが、本になるかならないかは、実際はそこにかかっているように思えます。実力のある方なので、当然かもしれませんが、あっぱれ、おめでとうございます! たくさんの方に読まれますように!