2020年12月14日月曜日

「こんなときは!」森埜こみち

書名:こんなときは!
著者名:森埜こみち
出版社:銀の鈴社


好きな場所:自分を見失いそうなときは 狐になる
自分の匂いと そうじゃないものの匂いを
しずかに しずかに かぎわける
所在ページ:p9
ひとこと:今年は日本児童文芸家協会賞の授賞式はありませんでしたが、今年『蝶の羽ばたき、その先へ』で受賞されたのが、森埜こみちさんです。
 森埜さんのすごいところは、一冊目『わたしの空と五・七・五』がちゅうでん児童文学大賞を取って本になり、それが児童文芸新人賞を受賞され、二冊目『蝶の羽ばたき、その先へ』が日本児童文学者協会長編児童文学新人賞を取って本になり、それが日本児童文芸家協会賞を受賞され、と一冊で二度賞を取っておられるという、まさに一粒で二度、完成度の高い方だということです。

 そんな森埜さん、次はなんだろう……と思っていたら、意表をついて詩集で来られました。いえ、森埜さんの最初の本は俳句をテーマとしたもので、中に出ている俳句はみんなご自分のお作でしたから、形体は違っても詩をお書きになるというのは、わからなくはなかったのですが。

 でも読んでびっくり。
 とってもすてきなんです。
 扉に「生きているといろんなことがある」とありますが、ほんとそう、こんな時あるよねと共感の持てる詩ばかりです。下田昌克さんの絵もモノクロですが、とってもいいです。
 大きさも手のひらにのるぐらい。
 机の上に置いておいて、落ち込んだときなど、ひろげて見たい、そんな感じです。