『「がく」と「しゅう」 江戸時代の思想家、安藤昌益をめぐる物語』(文芸社)
です。
教科書などで名前を聞いたことが必ずある江戸時代の思想家、安藤昌益を、その息子と友人の立場から描いた物語です。
江森さんは八戸のご出身で、安藤昌益も南部八戸藩に招聘された医者だったことから、物語にしようと思われたそうです。安藤昌益が医者から思想家に変わった一つのきっかけがイノシシ飢饉という事件だったことや、当時の南部藩のようすがよくわかります。物語ではありますが郷土資料になるのではと思います。
東日本大震災の年、2011年に執筆されたものが翌年、第15回創作コンクールつばさ賞読み物部門で佳作に入賞され、今回それを加筆してまとめられたそうです。ますますのご健筆を!