2020年9月25日金曜日

「サード・プレイス」ささきあり

書名:サード・プレイス
著者名:ささきあり
出版社:フレーベル館
好きな場所:おれは、立派な規格外品になってやる。
所在ページ:p115


ひとこと:サード・プレイスというのは、家でも学校でもない、第三の居場所ということだと思います。そのサード・プレイスである中高生の居場所、区の設置したユースセンターであるサプリガーデンという場所が舞台です。
 そこに来る子は、いろいろな悩みを持っています。友だちと話が合わないとか、部活でうまくいかなかったとか、家で父と兄がいさかっているとか、成績が悪くてどうしていいのかわからないとか。でも来れば、高校生や職員や同年配の子たちと、行事に参加しながら、引用のように、自分の悩みを乗り越えていくのです。

 ささきありさんはノンフィクション『ぼくらがつくった学校』の取材の際に、このようなユースセンターを運営するNPO法人を知り、思いを口にしにくい10代の子たちにユースセンターが貴重な場所だということを感じて、この作品を書かれたそうです。
 ほんと10代は大変。自分もそうでしたし、子育てをしてもほんとしんどかったです。こういう場所の必要性がもっと知られていけばいいなと思います。