書名:区立あたまのてっぺん小学校
著者名:間部香代
出版社:金の星社
好きな場所:わかりました。いそいでほかの頭をさがすから、それまでおねがいできないかな。
所在ページ:p24
ひとこと:いやあ、参りました。頭山(さくらんぼ)とか、頭になにかできちゃったっていうナンセンスは昔からありますが、これは頭にできちゃったのがなんと「小学校」ですよ。しかも「区立」ですよ。
ですからなんとかしてと、交渉する先も「区役所」です。
それで主人公の二年生、月村リョウは、区役所に行くわけです。そうしたら、引用のようなことを言われてしまいます。
わあ、ほんといかにもお役所で言われそうな感じじゃないですか。
ここでぐっとリアルになって、ナンセンスがきわだちます。
さすが間部さんです。
で、リョウはしかたなくもどってきます。で、リョウの生活はどうなるんでしょうか。
いやあ、低学年の子が喜んで読む様子が目に見えるようです。なにせ、できてしまったのが小学校ですから、すごく身近で、リョウくんになったり、あたまのてっぺん小学校の子になったりして読むわけですよね。
おみごとです。
あたまのてっぺん小学校という校名もさすが!
きっときっとたくさんのお子さんに読まれることでしょう!