2019年11月23日土曜日

「夏休みに、ぼくが図書館で見つけたもの」

書名:夏休みに、ぼくが図書館で見つけたもの
著者名:濱野京子
出版社:あかね書房
好きな場所:「あのね。たしかに、本を探してるんだけど、ここにあるかどうか、わからない。だって、本の名前もわからないから」
所在ページ:p22
ひとこと:五年生の達輝は、さくら図書館の「主」みたいになっています。この図書館は達輝の家の前の道を渡ったところにあって、達輝にとっては、はなれ座敷みたいなものです。夏休みは、開館と同時に図書館に行って本を読み、お昼には家にもどって昼食をとったり家のことをしたりしますが、また三時ごろには図書館に行き、六時の閉館まで読書です。


 そんな達輝には引用のように、本に関する相談が、もちかけられたりします。聞いてきたのは彩友という同級生。なにかわけありのようすです。それから、運動神経抜群でサッカーのうまい令央は、いつも図書館に来ていますが、本を読むでもなく借りるでもなくぼーっとしています。なんでなんでしょう……。
 達輝は、本をとおして、いろんなことを知るのです。
 読者もこの本をとおして、図書館の役割や、たくさんの本とその本と人とのかかわりを知ることになるでしょう。

 濱野さんの『アカシア書店営業中!』、『ビブリオバトルへ、ようこそ!』に続く本のお話です。