2019年1月28日月曜日

「バドミントン★デイズ」赤羽じゅんこ

書名:バドミントン★デイズ
著者名:赤羽じゅんこ
出版社:偕成社
好きな場所:そう。これをしないと、試合はできない。たいせつな、たいせつなこと。
所在ページ:p122
ひとこと:「なみきビブリオバトル」シリーズでお世話になった、赤羽じゅんこさんの最新作です。


 小学五年生の美優、理音、くるみ、ナノの四人は、バドミントン部に入っています。部としてはダブルスの試合にしか出られないのですが、美優はペアとして組んでいる理音とそりが合いません。それでバドミントンをやめようかと思っていますが、決心がつきません。
 ほかの三人にもいろいろ事情や考えがあります。
 理音は母と二人暮らしですが、母は仕事で疲れています。腰痛のときは手伝いがあるので練習には出られません。
 くるみは、母が病気で心配ですが、自分がバドミントンをがんばれば母がよろこんでくれるからがんばりたいと思っています。
 ナノは中学受験を急にすることになって、秋の大会を最後にバドミントンをやめることになっているのに本当はやめたくありません。
 そんな中、練習試合があり、秋の大会があり……さて、四人の関係はどう変わるでしょうか。

 オリンピックを前に、タカマツペアや、男子シングルの活躍で注目をあびるバドミントン。バドミントンをやってがんばっている小学生も、そういう小学生を友達にもつ子も、テレビ観戦の子も、これを読んでこの四人だけでなく、バドミントンの選手を応援したり、やってみたくなったりするのではないでしょうか。「てがるに ほんかく読書」というキャッチフレーズどおり、手に取りやすい装丁で、四人それぞれの視点の短い章からなっているので、読みやすいのでは、と思います。