2019年1月26日土曜日

季節風137号が来ました

季節風137号が来ました。今号は、いつもの投稿作品のほかに昨年秋の大会の推薦作が半分と、各分科会の報告が載っています。私どものファンタジー分科会の推薦作、高村有さんの「七ッ坂ワンダークラブ」も掲載されています。大会に参加してみようかなと思っておられる方は、この号をご覧になると様子がわかると思います(会員でなくてこの号を欲しい方は事務局にご連絡を)。次回の大会のスケジュールも決まっています。
2019年10月26日から27日。場所は国立オリンピックセンターです。申し込みは次号以降に季節風紙上およびHP(http://www.kisetsufu.net/)でお知らせします。

この号では、拙作『マレスケの虹』(小峰書店)の書評を、同人の月島晴海さんが書いてくださいました。キーワードは「生活者」。

すごく読み込んでくださってありがたいと思いました。実は私の曽祖父母は、このマレのじいちゃんと同じ年に、同じハワイ島にわたった移民でした。マレのとうさんと同じ、二歳の息子を連れていました。しかし、マレのコニシ家と違うことは、戦前に日本に戻ってきたということです。私はその息子の孫にあたりますが、祖父は私が生まれる前に亡くなっており、私は会ったことがありません。しかし、いろんな意味でこの「生活者」の視点というのがうちの家族に、家族の記憶として受け継がれているように思います。私は先祖がいなくなったあとのハワイ島のことを書いたわけですが、この視点だけは、刷り込みのように私の中にあったように思います。

月島さんの渾身の書評、画面で読んでいただければ幸いです。
(とはいえ、面と向かえば同人ですから、ばっちりダメ出しされるんですがねえ)