2026年10月18日日曜日

『ぼくのだいすきなスピカ』赤羽じゅんこ(文研出版)

書名:ぼくのだいすきなスピカ
著者名:赤羽じゅんこ
出版社:文研出版


好きな場所:「スピカが だめだめ犬で つまらないよ」
 ぼくは おとうさんに、そっと うちあけた。
所在ページ:p20
ひとこと:二年生のぼくは、犬が大好き。うちで犬を飼うと聞いて、うれしい。もちろん、ちゃんと世話をするつもりです。どんな犬がくるんだろうかと待ちきれません。
 しかし、来たのは思い描いていた犬とはちがって、こわがりで部屋の隅に逃げてばかりの犬でした。名前もスピカと元から決まっていて自由につけられません。スピカは保護犬だったのです。
 引用のようにおとうさんにこぼすぼくに、おとうさんは「スピカには スピカの 気もちがある。それを わかってあげなきゃ」と言います。
 はたしてぼくとスピカの仲はどうなるんでしょうか?

 赤羽さんの幼年童話、たくさんあると思っていましたが、意外なことにひさびさだそうです。でもさすがの赤羽さん、低学年の子どもさんによりそって、犬を初めて飼う子の気持ちを余すことなく描かれています。つじむらあゆこさんの絵もかわいい。
 赤ちゃんから飼いたいという方は多いかもしれませんが、本当に必要とされるのは保護犬の飼育。でもいろいろハードルはあります。猫ですが、昔、実家でひきとった子は、元の家で先住猫とうまくいかなかった子で、うちに来てもソファーの下に隠れたまましばらく出てきませんでした。そんな子でもなれればうちの子。それはまちがいないことです。
 これを機会に、保護犬を飼ってみようというご家庭がますますたくさんになりますように!