著者名:佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫
出版社:新日本出版社
好きな場所:山形では、寒い冬の間にお餅を干して乾燥させ、凍み餅を作る。凍み餅を油で揚げてから、甘じょっぱいたれにひたして食べると、さくさくして最高においしいんだ。
所在ページ:p51
ひとこと:「みちのく妖怪ツアー」シリーズは、8年前に宮城県在住の作家さん佐々木ひとみさん、野泉マヤさん、堀米薫さんが企画して立ち上げられたものです。各県の妖怪と食べ物、名物、風俗、慣習などを織り込んだこわいお話で、1年に一冊ずつ刊行され、この「プレイミュージアム編」が8巻目という。シリーズものがなかなか出ない今、8巻も続くというのはすごいことで、読者さんから支持されている証拠ですね。
毎回設定が違いますが、今回は各県の催事場などで開かれる「プレイミュージアム」という体験型の展示に行った子たちが、妖怪に会うという設定です。
引用は、堀米薫さんの「サトリ」というお話です。
六年生の真奈は、山形のおばあちゃんの家に遊びにいき、プレイミュージアムに連れていってもらいます。真奈は実は学校で浮いていて、理由は人の気持ちをさもわかっているみたいにしゃべるからです。プレイミュージアムで会った女の子、サトミと仲良くなって、ミュージアムをまわり、さそわれて特別会場に行ってみると……。
サトリは人の心の中を読んでしゃべる妖怪ですよね。サトリ、サトミ、なんかありそう。
「みちのく妖怪ツアー」の魅力の一つは食べ物。引用の凍み餅は、お餅のフリーズドライというところですが、寒いところの名物です。油で揚げて甘じょっぱいたれにひたして食べる、いやー一度食べてみたいです。
今度どこかで買って帰ろうかな。