著者名:井嶋敦子
出版社:国土社
好きな場所:がまん尿、なんミリリットルでしたか?
所在ページ:p85
ひとこと:海斗は四年生。飯島ジュニアフットボールクラブに入っている。困っていることは、おねしょをすることだ。妹は一年生なのにおねしょをしない。朝からおねしょの始末をしておねしょの話をしているのでは、自信をもってシュートなどできないと思う。
そんな海斗の家に、ママのサッカー仲間の息子、礼流が泊まることになる。おとうさんが勤め先を変えて、転校してくるのだ。
礼流は、寝る前に薬を飲み、おねしょには治療法があると言うのだ。
おねしょは、小さい時はいいですが、学校に入って、お泊りの校外学習や、クラブの合宿などがあるようになると、大問題になります。
作者は秋田で小児科医をしておられる井嶋敦子さんです。おねしょには治療法がある、がまん尿という概念があるなどと、この物語で伝えておられます。
子そだての時代、本当に困って、電話相談したりしたこともありますが、そのうちなおります、と言われただけだったような記憶があります。こんな風に、がまん尿だとか、薬だとか、夜中の尿量を測る方法があるなどとは、考えてみたこともありませんでした。おねしょされると、日々のことなので、親も子も本当に憂鬱になりますが、これを読んで、きっとそんな方法もあると親御さんも、ご本人も思えることがあるかなあと思います。
たくさんの方に伝わりますように。