著者名:堀米薫
出版社:国土社
好きな場所:翔太、腕を広げて、自分の体を大きく見せるんだ。そうすれば、牛もこわがって、こっちには来ない。おれのまねをしろ。いいな!
所在ページ:p73
ひとこと:国土社から出ている「休み時間にサクッと読み切れる本格児童文学短編シリーズ パステルショートストーリー」の新刊です。
このシリーズは、色をテーマにしていて、カバーもその色です。わたしもバイオレットで書かせていただいています。
堀米さんは前にもオレンジ『ゆうぐれ時のふしぎ』を書いておられますが、今回はイエローブラウンです。
・聞き耳ずきん
・わし、おっちゃんでがす
・ソロモンの指輪
・はちみつ色の月夜に
・動物たちのささやき
・キツネ里村へいらっしゃい
・ありがとう、キナコ
の7編が載っています。
引用は「はちみつ色の月夜に」で、まさにイエローブラウン。
いとこの敦の家に泊まりにきた六年生の翔太。敦の家は百頭もの牛を飼っている農家です。夜中、ブオーブオーという妙な音に目を覚ましてみると……。
実は作者の堀米さんも百頭もの牛を飼っている農家さんです。その堀米さんだからこそわかる引用のようなセリフ。動物たちの生態と声がさすがです。