2023年12月24日日曜日

「子どもの本棚 2024年1月号」に『かわらばん屋の娘』(くもん出版)について書かせていただきました

「子どもの本棚 2024年1月号」に『かわらばん屋の娘』(くもん出版)について書かせていただきました。


 憲法などの授業を受ければわかることですが、報道の自由というのは、一般の方が感覚的に受け止めておられる以上に、とても大事な権利です。それは、国民が各自、自分の行く先を決めるために何かができる(主に投票)というしくみとセットなのです。で、行く先を決めるためには情報が必要だろ? ということで認められている権利ですが、これが昨今いろいろな弊害(プライバシーの侵害や情報過多による混乱)に紛らわされて、「いらないんじゃね?」「マスコミがもうけるだけなんじゃ?」と思われがちなこと、とても憂慮しています。
 国によっては、投票はできても、報道の自由がない国もあります。
 意思決定が早く、ぶれないので、とてもいいように思われますが、実質はどうでしょうか? 国民の気持ちをないがしろにしても、戦争に突入したりしていないでしょうか。
 私はそれがとても疑問だったので、この話を書きました。
 日本にも昔は、報道の自由が許されない時代がありました。冗談やたとえ話なら、お目こぼしがあっても、ちゃんと書いたらだめという時代が。
 その時代からこっち、私たちの先祖はいろいろな犠牲を払って、報道の自由という権利を得たのです。どうか今後も、これを失うようなことがありませんように。
 ちゃんと民主主義のしくみが作用するような将来であってくれますように。
 拙文お読みいただければ幸いです。