2023年1月15日日曜日

『さよならは、言えない。』高杉六花(角川つばさ文庫)

書名:さよならは、言えない。
著者名:高杉六花
出版社:角川つばさ文庫
好きな場所:実は私、小説家になる前は、ずっと病院で働いていました。
 そこで、たくさんの『生きたい命』『支えたい気持ち』『救いたい思い』『病気と闘う勇気』『涙と笑顔』に触れました。
所在ページ:p185




ひとこと:「君のとなりで。」シリーズ(角川つばさ文庫)でデビューされて、これが好評で、なんと9巻まで続かれた高杉六花さんの、つばさ文庫待望の新シリーズです。
「どんなにつらくても、悲しくても。君といる明日をあきらめたくない。」という帯、心がぞわぞわすると思ったら、病院が出てきて……そして引用のように、作者が言っておられて……何を言ってもネタバレになりそうですが、そんなお話です。
 もうひとつ帯には「大切な人と、いっしょにいたい。2人の願いを引き裂いたのは、『明日、生きていないかもしれない』可能性――。」とあって、よけいにぞわぞわします。
 でも、病院のことをよく知っておられる作者だから、きっとその中でハートフルなお話を紡いでいかれるにちがいない、と思うような幕開けです。
 高杉さんは、この他にも青い鳥文庫で「ひなたとひかり」シリーズを、ポプラキミノベルで「ないしょの未来日記」シリーズを始めておられて、まさにいまや「月刊高杉」状態。ご健筆を期待しております!