著者名:工藤純子
出版社:くもん出版
好きな場所:タブレット端末も、翻訳ソフトも便利だなって思う。
思うけど……。
なんか、じれったいんだよな。
所在ページ:p24
ひとこと:四年生の夏休み明け、蒼汰のクラスに転校生が来た。ネパールから来たエリサちゃんという子だ。
先生はタブレット端末で翻訳しているが、引用のように、なんかぎこちない。
エリサちゃんは、最初はちょっと日本語をしゃべっていたが、だんだん話さなくなった。午後は帰ってしまうし、給食は食べないし、みんなはずるいとか言いはじめた。
蒼汰はなんとかしたいと思うものの、どうしていいかわからない……そのうち、エリサちゃんは学校に来なくなって……。
「リトル☆バレリーナ」シリーズが大人気の工藤純子さんの新刊です。
スポーツやお菓子、バレエなどの楽しいシリーズも工藤さんの得意分野ですが、その他に学校の中のいろいろな不具合をテーマに、次々と本を出されています。今回は、やってきた異邦人。
昔に比べると転校してくる外国人というのは多くなっているし、タブレットのような機材もあって便利になったと思いますが、それでも現場の先生、生徒たちはどうしたらいいのか、とまどっていると思います。それは人と人の心のつながりという点の問題かと思います。
蒼汰の気持ちと行動が、なにか現場の方々の参考になるといいなと思います。
絵と装丁もめちゃくちゃすてき!