2021年9月1日水曜日

今日は、関東大震災の起きた日、 『はなの街オペラ』(くもん出版)で使った資料を見ています。

今日は、関東大震災の起きた日です。
『はなの街オペラ』(くもん出版)を書いたとき、使った資料を引っ張り出してみています。多数が逃げ込んで亡くなった被服工廠跡地の横網町公園にも行きましたし、古老の聞き書きなどから、地図上に浅草から上野にかけての様子を、プロットしたりして想像しました。
客観的ですごかったのは、なんといっても寺田寅彦の日記です。さすが科学者。折れた凌雲閣の残りはあとしまつのため、陸軍が爆破したのですが、そのときの計算もやっています。
 でもこの私が入手した『寺田寅彦全集22巻』よりも、後から書いたらしい『震災日記より』のほうがなぜか詳しいみたい。思い出して書き加えたんでしょうか。
 『震災日記より』は青空文庫で読めます。


この機会にぜひ『はなの街オペラ』も読んでください。

そうそう『はなの街オペラ』では、被服工廠、というのはたぶん今の人イメージわかないと思うので(家庭科に「被服」ってまだあります? 「工廠」はまずわかんないですよね)軍の制服工場と書きました。いろんなやりかたがありますが、私は註をつけて正確に言うより、直にイメージが湧くほうがいいと思っています。