著者名:日本児童文芸家協会編 (執筆者 緑川聖司 山下美樹 うちやまともこ 七ツ樹七香 嘉瀬陽介 山本省三 松井ラフ ささきかつお 横田明子)
出版社:新星出版社
好きな場所:「この荷物が、今日、うちの郵便受けに入っていたんだけど」
それは、きれいな青い包装紙の包みだった。コピー用紙半分ぐらいの大きさで、厚みは二センチほどだろうか。手に取ると、意外と重い。透明なビニール袋に入っていて、あて先や送り主がわかるものは、見当たらない。(「迷いこんだ届け物」松井ラフ作)
所在ページ:p131
ひとこと:日本児童文芸家協会の編纂によるミステリー短編集です。1巻が好評発売中とのことで、続けて2巻が出ました。3巻も12月に刊行予定とのことです。
産休の先生の代わりに担任になった車六先生は、みんなに毎週金曜日のホームルームで、順番にミステリーを発表しあおうと提案します。プリントにして配り、月曜日に謎解きの答え合わせをするのです。これがなかなか評判がよく、宿題そっちのけで考えたり、考えすぎてお風呂でおぼれたりする子もいるぐらいなのでした。
今回もそんな風に発表された9人分のミステリーが掲載されています。
引用は松井ラフさんの作。マンションの郵便受けに謎の包みが入っていましたが、これはいったいだれがなぜ入れたものなのでしょうか。