著者名:おおぎやなぎちか
出版社:新日本出版社
好きな場所:そして、そろそろ汲み取りに来てもらわないと、やばい。でもママが、衛生社というところに電話したら、一か月後といわれ愕然。それまでどうするの? あの……、たまったものがどんどん高くなってきて、すぐそこまで来てるんですけど。
所在ページ:p46
ひとこと:五年生の唯志は、母の離婚で青森に引っ越してきます。母一人の給料で払える家賃の田舎の家は、引用のようにぼっとん便所でした。
田舎は人情に厚いと聞かされていたのに、人情に厚いということは、裏を返せば、根掘り葉掘り聞いてプライバシーもないということでもあり、離婚した独り身の母については、あらぬうわさが町をかけめぐり……唯志もそのとばっちりを受けることに……。
ずいぶん前に、生原稿で読ませていただいたお作品ですが、本になってうれしいです。
「どお? くつ」のしゃれは、洞窟でおおぎやなぎさんと、まだご結婚前の某さんと、ごいっしょに乱発して騒ぎました。もうその某さんも二児の母でいらっしゃいますからね~~。月日のたつのは早いです。作家にとって、書いたものがちゃんと本になるということは、重要なことだと思います。おめでとうございます。