書名:トクベツな日
著者名:白矢三恵
出版社:PHP研究所
好きな場所:「真央ちゃん。ねえ、真央ちゃん」
弟を左腕にだっこして、右手で真央に手招きしている。
「どうしたの?」
真央が聞くと、美奈子さんは弟をそうっと手渡してきた。
「ちょっと、みててくれる?」
「え?」
所在ページ:p145
ひとこと:5年生の四人にはそれぞれに悩みがありました。特に、二葉には認知症のおばあちゃんがいて、同居するために転校してきたのですが、おばあちゃんのことは人に知られたくありません。
しかし学校では地域のお年寄りといっしょに給食を食べるという「もみじ給食」というイベントがあり、その準備をするうちに、おばあちゃんがそれに呼ばれることになってしまいます。
呼ぼうとしたのは真央で、なぜなら真央は義理の母である美奈子に、いい子と認めてもらいたいからだったのでした。
二人の男の子のほうは、昔、いじめいじめられの関係だったのですが、仲直りをした瞬間があり、それに実は二葉のおばあちゃんがかかわっていたのでしたが……。
もみじ給食当日、二葉のおばあちゃんは被害妄想からとんでもない事件を起こし……。
さあ、どうなるんでしょう。どきどきはらはらの時間が過ぎていきます。
引用のところ、わたしはぽろっと泣けました。
私もアサギシリーズでお世話になっている、スカイエマさんの絵です。四人の生き生きした表情が魅力的です。