表紙ができました。『さよ 十二歳の刺客』くもん出版 から11月上旬発売です。告知してくださいということで、どのサイトにもさきだって表紙画像を掲載し、お知らせさせていただきます。
2017年度に雑誌『児童文芸』に6回にわたって連載させていただいたものです。
壇ノ浦の戦いで生き残った平家の姫、平維盛の娘さよが男のかっこうをして、奥州平泉で敵、源義経の命を狙おうとしますが……というお話です。
今回、単行本の刊行にあたって、歴史ものに定評のあるくもん出版さんから、アドバイスを受けて、加筆しました。連載されたお話ともちょっと趣を異にして、戦乱や運命についてさよが思考するところを描けたと思います。
画家さんは漫画版『天地明察』を書かれた槙えびしさんです。
男のかっこうでずっといるさよということで、なかなか女らしさが出しにくいところですが、お姫様らしく色っぽくすてきに描いてくださいました。
また隠れた主役、馬の破魔も、みごとに描いてくださっております。
なかなかスポットの当たりにくい往事の平泉の隆興もしのばれるお話となっております。
あとがきも書かせていただきました。歴史の時間、国語の時間に、辞書の巻末や資料集を見て想像力をふくらませた自分を思い出して書きました。ある意味、決してよい生徒とはいえなかったかもしれませんが、点数にしろモチベーションにしろ、実際に自分を助けてくれたのはその時間でした。
そんなこんなで、ぜひお手に取っていただきたく、よろしくお願いします。