書名:百物語 ③強欲のとびら
著者名:日本児童文学者協会編
出版社:文溪堂
好きな場所:天蛾が語ってくれたぼくの未来は、すばらしかった。大きな事業に成功して、富と名声を手にするか、政治家になって、たくさんの人の上に立つ人間になる、っていわれたんだ。
所在ページ:p62
ひとこと:読書の時間にぴったりの選りすぐりのホラー短編&ショートショート集ということで、全5巻の予定で、三巻目の「強欲のとびら」には、60話が収められています。
日本児童文学者協会が公募されたものと、依頼されたもので構成されていて、長さもいろいろなホラーがバランス良く配置されています。まさに、子どもさんがたが、読書の時間に順に読んでいかれるのにぴったりのお話ばかりです。
引用は山元ときえさんの「消えた世界」です。
すばらしかったはずのぼくの未来。だけど天蛾は……。
逆転する運命のお話をお楽しみください。
山元さんは下関にお住まいの作家さんで、私も何度も参加させていただいたことのある九州の「つくしの会」のメンバーで、山元さんの幹事で下関で会を開かせていただいたこともあります。
この「消えた世界」も下関でのつくしの会に出されていたお作品なので、こうやって広く読者さんの目にとまるような機会を得られてほんとうにうれしいなあと思います。
山元さん、おめでとうございます! ますますのご健筆をお祈りしております。
ほかに本書にはわたしの所属していた(もう発展的に解消しましたが)「河童の会」のメンバーの嘉瀬陽介さんの「あくまでも願いはひとつ」も掲載されております。こちらもおめでとうございます!!