書名:ふでばこから空
著者名:北川チハル
出版社:文研出版
好きな場所:「みたんだな?」
かえりみち、神社のまえで、しろうくんがまちぶせしてた。びっくりして、くちをぱくぱくしていたら、しろうくんがまたきいた。
「……おまえ、ひみつ、まもれる?」
所在ページ: p18
ひとこと:トレードマークの赤いベレー帽に赤い眼鏡、トランクにいっぱい人形をつめ、ギターのような形の「一五一会(いちごいちえ)」という種類の弦楽器(沖縄のバンド、BEGINとギターメーカーが開発した三線とギターのあいのこみたいな和楽器だそうです)を持って、おはなしライブを各所で精力的に開いておられる北川チハルさんの新刊です。
二年生のゆいの席のとなりは、しろうくん。ふでばこを持っているのに、しょっちゅうえんぴつかして、だの、けしごむかして、だのと言ってきます。どうしてなんでしょう……ある日、ゆいはふでばこを忘れ……。
2002年に雑誌『児童文芸』に連載したお話が、掲載後、塾の教材に何度も使用されて、保護者の方々から子どもが読みたがっているが、どこに売っているのかという問い合わせがたくさんあったという、そんな人気のお話を加筆修正されたものだということです。
子どもさんがたが読みたがるお話、北川さんならではの徹底した子ども目線に、さすがとうならせていただきました。たくさんのお子さんに読まれるにちがいありません!