2015年3月7日土曜日

「ふくろう茶房のライちゃん」ささきあり

書名: ふくろう茶房のライちゃん
著者名:ささきあり
出版社:佼成出版社
 好きな場所:おかあさんは少し考えて、つぶやきました。
「きっと、アニマルセラピーになるんだわ」
所在ページ: p43
ひとこと:毎日小学生新聞の「仕事発見!」にもレギュラー執筆者として活躍中で、西東社の『めいさくえほん』シリーズや、学研の『せんそうってなんだったの? 第二期 父ののこした絵日記』などの著作のあるささきありさんが、佼成出版社のいのちいきいきシリーズから本を出されました。
 

 ひかるのおかあさんの実家は、気仙沼にあり、東日本大震災にあってしまいます。幸い家族も家も無事でしたが、町や友達のことを考えておかあさんは元気がありません。そんなときに、ふくろうのライちゃんを飼いはじめ、おかあさんは明るくなりました。そのうち一家はやっと気仙沼に行けるようになり、ライちゃんを連れてゆきます。サービスエリアで会ったがれき撤去のボランティアの人が、ネットにのせたライちゃんの写真。フクロウを見て被災地でつらい気持ちになったのが癒されたと書いてありました。おかあさんは引用のようにつぶやきます。そして一家は……。

 いのちいきいきシリーズは、実話を元に創作された動物物語のシリーズで、とても人気があります。 このお話も「ふくろう茶房」のご一家のお話を元にしたものだそうです。