2014年9月19日金曜日

季節風アンソロジー

私の入っている同人「季節風」で、大人向け文庫の一冊としてアンソロジーを出してもらえることになり、会員限定で短編を募集していましたので、私も応募していました。

氏名は伏せて選考とのことですが、当選する気はしなかった。だって同人とはいえ会員は100名以上いて、デビューしているしていないにかかわらず、みんな尊敬できる、すごい筆の立つ人ばかりなのです。そのうえ、季節風というのは、同人誌に掲載されるのにはコンペが基本。掲載された、されない、と毎回大変な騒ぎが起きるところで、それに慣れているみんなはきっと「募集」というキーワードには、敏感に反応するにちがいないと。

発表の時期が近付いても連絡がないので、たぶん落ちたなと。でも、と思ったのです。落としたのが、あさのさん、八束さん、土山さんという季節風の幹事です。納得です。それに応募数を一つ増やしたということでは、落選も季節風にとって意味があるかも。ふしぎといつもの落選の気持ちとは全然違いました。だれが当選したのかなー、本になるのが楽しみと。

ところが連絡が来て……入っていました(汗)。すみません、私が落ちたおちたとぼやいていたのを聞いた方。ごめんです。

私の短編のタイトルは「うたう湯釜」です。このタイトルでゆきますということです。自分でつけたタイトルが通ったのははじめてぐらいかも(笑)。

それにしても、ひさびさに季節風に応募していたころのどきどきを思い出しました。掲載の通知があるかないかにどきどきし、掲載されたときのうれしかったこと。それも、応募したみんな筆が立つことをよくよくしっているからのことでした。