2011年2月8日火曜日

ひのっ子日野宿発見

書名:ひのっ子日野宿発見
著者名:日野宿子ども発見隊事業実行委員会
(文・おおぎやなぎ ちか 絵・広田美穂 構成・井上博司)
出版:日野市教育委員会
好きな場所:むかし、多摩川には橋がなく、舟でわたっていました。船頭さんが舟に立ち、長い竹竿でこぎだします。甲州街道を通る商人も旅芸人も、参勤交代の大名も、馬もまた、舟に乗って川を渡りました。
所在ページ:p33

ひとこと:日野市の日野図書館が中心となって制作されたもので、子どもゆめ基金の成果で非売品、市内の子どもたちに配られるそうです。
(問い合わせ先:日野市日野図書館 042-584-0467)

文を担当されたおおぎやなぎちかさんは、小樽の児童文学ファンタジー大賞という超難関の賞で第一席だった方。
さすが、ちゃんと歴史的事実をふまえながら、子どもの目で、子どもの肌にふれるような書きかたで、説明を進めておられます。

企画もきっとみなさんが図書館といっしょに十分に考えられたのでしょう、かわいい絵の中のそこここにしかけが……つまりこのシッポはだれのだろう、なんでここにこれがいるんだろう、なーんてね。日野の子どもさんがたはしあわせだわー

日野は宿場町だったんですね。知りませんでした。それに本陣であったところの名主の奥様が新撰組の土方さんのお姉さんだとは。

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ところで引用の文章は「日野の渡し」です。

私はこれを見て、なーるほどと、おおぎやなぎさんが昨年2010年の「母の友 11月号」(福音館書店)の一日一話に書かれていたおはなし「カワウソのやくそく」を思い出しました。

カワウソが渡しのせんどうのさくごろうと約束をします。その内容は、むにゅむにゅと、読んでお楽しみのないしょですが、すっごくかわいいお話。カワウソの絵(太田大輔さん)もかわいくってまあまあ、そうかそういう渡しなのねー、できっとカワウソもいたにちがいないわ、と思いました。これをお話にしてしまわれるところがすごいわね、とまた感心。