書名:流れ星☆ぼくらの願いがかなうとき
著者名:
白矢三恵
出版社:
岩崎書店
好きな場所:
速いヤツはだれにも気づかれないか、気づかれたとしても願いごとをとなえるまもなく流れていく。でも、おそいヤツはちがうんだ。何人もの人間に見つかって、願いごとをたくさん頼まれてしまう。
所在ページ:p14
ひとこと:
流れ星に願いをかけるというのはだれでもやることですが、その流れ星の立場になって考えたことってあるでしょうか? わたしはなかったです、思いつかれた作者さんはすごい!
引用のように、流れ星のリュウセイくんは、ぼくに願いをかけられてしまうのですが、ぼくにもライバルがいるようにリュウセイくんにもライバルがいて……。
でも、ライバルってなんでしょうか。憎い人? そう負けないぞと思わなければ決して勝てませんが、それでも憎いだけの人なのでしょうか。人はライバルなしには成長しませんし、力を尽くしてはりあった先には、憎さが待っているのでないことは、一流選手たちが証明してくれているように思います。
さてさて、リュウセイにぼくは何を頼んだのか、そしてリュウセイのライバルにはだれがなにを頼んだのか。結末はさわやかです。
第31回福島正美記念SF童話賞の大賞を受賞された白矢三恵さんのそのご受賞作です。デビュー、おめでとうございます!!