2016年5月18日水曜日

縄文4000年の謎に挑む

書名: 縄文4000年の謎に挑む
著者名:じょーもぴあ活用推進協議会
出版社:現代書林
好きな場所:宮畑遺跡には二つのミステリーがある。一つ目は、集落の過半数が焼かれていたこと。そして二つ目は巨大な柱を使った謎の建造物の形跡があることだ。
所在ページ:p33
ひとこと:福島市東部の岡島という場所に、工業団地があります。そこの造成中に縄文時代の遺跡が発掘されました。ここは整備されて史跡公園「じょーもぴあ宮畑」というところになっています。
 そのじょーもぴあを活用しようということで、推進協議会ができて、募集したのが「宮畑ミステリー大賞」です。

 このミステリー大賞のテーマは、宮畑遺跡の二つの謎(引用にある二つのミステリー)です。この二つのいずれか(または両方)がテーマとなっていればいいということで「謎の回答がない作品も審査対象にします」というユニークさです。

 さらに審査基準もただひとつ「面白いかどうか」で、審査員が感性で選ぶと。

 審査員は、福島市出身の佐藤B作さん、「海猿」の漫画家さんの佐藤秀峰さん、本のソムリエの清水克衛さんという顔ぶれ。

 募集は昨年三月末に終了し受賞作を集めて今年の二月にできたご本がこの『縄文4000年の謎に挑む』という本で、売れ行きは上々とのことです。

 SFあり、ミステリーあり、古代ものありのアンソロジーで、最優秀賞、優秀賞受賞作の他にも、審査員さんのそれぞれと現代書林さんが選ばれた特別賞受賞作が掲載され、個性豊かです。

 福島復興の試みとしても、地域活性の試みとしても、すばらしいと思いました。

 詳しくはこちらをぜひ。http://daiichiinsatsu.co.jp/oshirase/miyahatamystery.html