2015年11月19日木曜日

「老後破産しないためのお金の教科書」塚崎公義(東洋経済新報社)

書名:老後破産しないためのお金の教科書
著者名:塚崎公義
出版社:東洋経済新報社
好きな場所:親世代に割り勝っている面もあります。それは今後の日本が恒常的な労働力不足だということです。親の世代よりも、失業のリスクは格段に小さいはずです。
所在ページ:p165
ひとこと:前述『世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書』(宝島社)の著者塚崎さんが、ほぼ同時に出された老後資金や年金の解説書です。
 コンセプトは簡単でわかりやすく、要するに「長生きをしている間にインフレになるリスクに備える」ということです。
 でもそれがなぜか、具体的にどうしたらいいか。
 そこが問題だと思いますが、私ども、あっちこっちでいろいろ、これが得だとか、損だとか言われて迷って、えーい、もうこれでいいやと、親切にしてくれた人のおすすめや、目の前の簡単そうな解決方法に頼るというのが、実際のところではないでしょうか。
 でもこの本を読めば、うーん、そうかと納得できると思います。それから、一億円必要なんて脅し文句だということも。

 でも、若い方は、年金という文字を読むだけで、きっと年金なんて破たんするから、払うだけ損だし、われわれの世代は損ばっかりと思っているにちがいないと思いますが、それにも引用のように、ちゃんと解答があるのが、すばらしいです。
 本当に若い世代は損なのか。
 ちゃんと考えてみることが、必要だなと思いました。私は若くはありませんけれど。