2014年11月13日木曜日

「あめあがりのかさおばけ」森川成美

書名: あめあがりのかさおばけ
著者名: 森川成美
出版社: 岩崎書店
好きな場所: ツカイ・ステーは「うまれる」というところを、とてもうれしそうにいいました。
所在ページ: p9
ひとこと:本日発売いたしました、私の新刊です。国松俊英先生ご監修の「はじめてよむこわ~い話」シリーズの一冊に入れていただきました。読み聞かせはもちろんのこと、一年生から自分で読める、こわいお話、でもそんなにぶるぶるふるえるほどこわくないお話というコンセプトです。
 主人公は、現代の子に、ということで、一年生なのにこまったことがあると泣いてしまうまいちゃんをもってきました。
 対するお化けは、透明ビニール傘のかさおばけ、ツカイ・ステーです。

 こわくないけどこわいお話、というのが難しかったです。でも、仕上がりは言ってみれば「こわかわいく」なって、よかったよかったとあちこちで言っていただけたので、ほっといたしました。もう一つ難しかったのは、字がとても大きくて、わかち書きをしているので、それからみひらきごとに絵があるので、一行がすぐに次のページに行ってしまうことです。絵もカラーとモノクロ、半ページと見開き全部といろいろなので、この絵にこの文を、と思っていても、なかなかうまくゆかず、びっくりしました。いい経験をさせていただいたと思っております。

 「かさ」というものは、愛着のあるものでもあり、反面、すぐになくしてしまうものでもあり、とられてしまうものでもあり、そういうことを、読んだお子さんがたが考えてくれるとうれしいかな。

 でも、わたしこのツカイ・ステーの性格が好きなんです。

 読んでいただけるとうれしいです。