2014年11月7日金曜日

「ぼくとお兄ちゃんのビックリ大作戦」まつみりゅう

書名:ぼくとお兄ちゃんのビックリ大作戦
著者名: まつ みりゅう
出版社: 刈谷市教育委員会
好きな場所: いいんだよ。雨とか、晴れって書いちゃうと、ちがっていたらまずいけど、くもりならかくじつだろ。
所在ページ:p26



まつ みりゅう(松弥龍)さんの初のご本です。おめでとうございます!!
このたび、刈谷市教育委員会主催の第4回森三郎童話賞で、最優秀賞を受賞され、ご出版のはこびとなりました。全国の公共図書館に寄贈されるそうですので、ぜひぜひお読みください。

松さんは、後藤竜二さんの『天使で大地はいっぱいだ』が大好きで大好きで、季節風に入られた方で、お遠いのに、いつもいつも季節風の大会や、研究会、合評会に出席されて熱心に勉強されていました。いつかなど骨折されたのに、台風の日に、松葉づえをついて、大会のある本郷の旅館に現れて、四階までの階段を上っておられて、ほんとうにびっくりしました。季節風というところは同人誌であっても、投稿された作品が掲載されるとは限らないのですが、没になっても没になってもめげずに投稿されて、後藤さんがほめておられたという話を聞いたことがあります。

その松さんの努力が実られて、このご受賞、ご出版、ほんとうによかったです。

主人公コウタのリョウ兄ちゃんは、やまんばみたいにこわいおかあさんにもへこたれません。夏休みがもうすぐ終わるというのに、宿題もやっていません。そんなお兄ちゃんにおかあさんはある宣言をします……不可能だと思われるのですがお兄ちゃんはへこたれずに……。

松さんは、決していい子でないこのお兄ちゃんをとっても魅力的に描いておられます。