2014年7月17日木曜日

季節風大会2014申込みはじまりました

季節風大会の申し込みができるようです。今年のテーマは「物語に全力を」ということだそうです。

http://www.kisetsufu.net/taikai14.html

季節風大会とは、季節風が年に一度、本郷の古い旅館で開いている作品合評会です。10の分科会に分かれて、泊まり込みで二日間にわたって、それぞれの持ち寄った生原稿を、ああでもない、こうでもないと対等の立場で忌憚なく話し合います。分科会には、世話人がいますけれど、それはあくまで「世話人」であって、指導する先生ではありません。でももう何十年もこのスタイルでやってきていて、たとえばその分科会に参加して人にほめられたからといって、なんの確約もありません。ぶっちゃけ、どこに、だれに、紹介してもらえるでもありません。なのに、それぞれの分科会には、うちの分科会からでた本、というのがたくさんあるのです。とりえは、なにしろお互い正直なこと。先生もなければ生徒もなく、先輩後輩も、序列もありません。それが季節風です。

費用は、一泊二食で、泊まり賃と食事、合評会場費を含めて、会員12000円、非会員14000円です。一日のみの参加も可、泊まらなくても可、それぞれ微妙に費用は違いますが、とにかく一切、季節風は儲けていないこと、格安なことは確かです。土曜日の正午から始まって、日曜の午後三時まで、地方からでも仕事を休まずに来られます。東京見物はできませんでしょうが、文学三昧の二日間、自分だけではどうしていいか考えあぐね、もてあましている作品をひっさげて、ご参加いかがでしょうか?

私も、ちょうど五年前、それまで行くもんかと思っていたこの大会に、あるはずみで参加しました。そのとき持って行ったのがそれよりさらに五年前に書いていた『アサギをよぶ声』の原型でした。


今年は後藤耕さんと、ファンタジー分科会の世話人をさせていただきます。後藤耕さんが書いてくださった、呼び掛け文は、次のとおりです。いろんな意味で「をっ!」と言わせる作品を待っています!!

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B・ファンタジー
★世話人 森川成美・後藤耕
 小説、物語とは、フィクションである以上、おのずとファンタジーであると思います。
 ですから、すべてのジャンルの書き手をわたしたちの分科会は歓迎します。
 みずからのうちに眠る物を、思いっきり書き表しましょう。
 その物語をどう読者に、自分の意図したかたちで伝えていけるかは、逆説的ではありますが、どれだけリアルな背景や空気感、破綻のないキャラクターを作り上げられるかにかかっていると思います。
 物語の説得力や読者を引きつける魅力を、おたがいの作品を読み合う中で高めていきましょう。
 自分の意図しなかったテーマを発見したり、新しい展開が生まれたりするかもしれません。
 今年は森川と後藤が世話人をつとめます。いっしょにがんばりましょう!