2011年7月19日火曜日

ぼくらのムササビ大作戦

書名:ぼくらのムササビ大作戦
著者名:深山さくら
出版社:国土社
好きな場所: 木がならんでいて矢印がある。ムササビと子ムササビが滑空していく順番を、矢印で描いたみたいだ。
 大イチョウと書いたひときわ大きな木に、×印がついていた。
「あっ!」
 友樹は声を上げた。
所在ページ: 46
ひとこと:あの感動の傑作絵本「かえるのじいさまとあめんぼおはな」で、ひろすけ童話賞を受賞された深山さくらさんのできたてほやほやの中学年向き物語「ぼくらのムササビ大作戦」です。絵もあのかえるのじいさまの松成真理子さんです。あめんぼおはなもかわいかったけど、今度のムササビも目がほんとにかわいい。
 引用は、主人公友樹が、ある大事なことに気が付いたところです。よしがんばれ友樹!と応援したくなります。

 深山さんは、ほんとに動物のお好きなかた。自称「山形県里山会品川支部ザリガニ・メダカ・カエル担当」でいらして、ご自宅のベランダに、メダカもカエルも飼っていらっしゃいます。都会のまんなかだから、飼うのもさぞ大変だろうと思っていたら、やっぱり、カエルのえさをさがすのに虫とりあみをふりまわしてテニス肘になってしまわれるぐらいです。
 いやあ、でもこれは物書きとしての根性なのかも。だって、ツバメの話を書かれるときは、ツバメになりきって、ピンセットで何千回、何万回(?)も巣の材料をつまんでは運び、つまんでは運びされたんですもの。
 こんどのムササビ大作戦も、二十年以上も構想をあたためられてこられたもの。リス・ムササビネットワークの会員でもいらして、飛ぶ動物ムササビにかける真剣な思いが、このご本にはあふれていました。

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